学校を卒業するたびに増える卒業アルバムの収納方法は、どうすればよいのでしょうか。
特に家族が多いとその分卒業アルバムも多くなり、置き場所に困ってしまいます。
思い出の品なので捨てるわけにもいかず、増える一方で片付けに悩む方も少なくありません。
こちらの記事では卒業アルバムの収納方法やおすすめの収納場所などをまとめました。
記事のポイント
- 増え続ける卒業アルバムの収納方法は悩みの種
- 卒業アルバムの3つの収納方法とは?
- 卒業アルバムをスキャンして収納する方法
- 卒業アルバムを収納できない場合は処分も検討
増え続ける卒業アルバムの収納方法に困る
卒業アルバムは学校を卒業するたびにもらう大事な思い出の品で、頑丈な作りで学生時代の思い出が詰まった記念品でもあります。
常日頃から見るものではないものの、同窓会や友人と会ったときには卒業アルバムで当時を懐かしむ方も少なくありません。
しかし卒業アルバムは少しずつでも増え続けてしまうため収納方法に困るものでもあります。
卒業アルバムは4~6冊だが一家全員なら更に増える
卒業アルバムは幼稚園や保育園をはじめ、小学校・中学校・高校はもちろん、大学や専門学校など、1人あたり多くても5冊前後ですが、家族が多ければそれ以上の数になります。
子どもが3人いれば15冊になることも珍しくありません。
徐々に増え続ける卒業アルバムは収納方法に悩ましいアイテムです。
卒業アルバム捨てられない!収納方法が問題化
一般的には収納に困ったら捨てる方法を取りますが、思い出の詰まった卒業アルバムはなかなか捨てられません。
実際に卒業アルバムを捨てた方は少数派で、すべてではないけれど少しは残している、すべて残している方がほとんどです。
また、自宅には保管していないけれど実家にある、という人も少なくありません。
卒業アルバムの収納方法に困る理由
なぜ卒業アルバムの収納方法に困るのでしょうか。
子どもが小さいうちはあまり気にしませんが、成長や子どもが増えるにつれて卒業アルバムの収納方法を検索する方は増えています。
卒業アルバムには収納スペースが必要
卒業アルバムが収納方法に困る大きな理由として収納スペースの確保が挙げられます。
卒業アルバムのサイズは学校によって異なりますが、多いものでは小中高校でもらうA4サイズからB4サイズ、B5サイズとなっています。
中途半端な大きさなので本棚に入らないため収納方法が問題化するのです。
更にサイズが小さくなっても厚みがあるとそれだけ収納スペースが必要になってしまいます。
焼き増し・複製ができない
卒業アルバムはすでに業者によってひとつのアイテムとして完成しているものであり、基本的に焼き増しや複製ができないことも収納方法に困る原因となっています。
そのため現物をそのまま収納するしかないために、収納方法にも頭を悩ませるのです。
収納方法、場所によっては写真が劣化することも
卒業アルバムは収納方法によっては写真が劣化する可能性もあります。思い出や記念品である卒業アルバムを保管しても、日常的に見ることは多くありません。
久しぶりに卒業アルバムを見たらカビていた、という方も多いのではないでしょうか。
劣化の原因
卒業アルバムの写真が劣化する原因は湿気や紫外線、酸が関係しています。
湿気の多い場所では空気中の水分からカビが発生するため、卒業アルバムを収納する際は密閉させた箱などがおすすめです。
また、日当たりの良いところに飾っておくと紫外線によって色褪せる可能性も高まります。卒業アルバムのなかには写真表面が酸化して嫌な匂いがする、ベタつく原因にもなります。
卒業アルバムは高温多湿を避ける
基本的に卒業アルバムは紙でできているため、湿気や紫外線には弱いもの、湿気の多い場所や直射日光が当たるような高温多湿になる保管場所は劣化の原因になるため避けるようにしましょう。
カビや酸化だけでなく、湿気が多くなれば卒業アルバム自体が水分を含んで歪んでしまうこともあります。
卒業アルバムの保管に適切な場所は家のどこ?
高温多湿を避けて保管するために適切な収納場所は家のどこ?と疑問になる方も少なくありません。
もちろん水場付近がNGであることは分かりますが、高温多湿を避けた場所となると一体どこに保管すればよいのでしょうか。
家族が長い時間過ごすリビングなどは温度差が少なく、常に適切な温度・湿度が保たれているのでおすすめです。
収納場所としてもっとも多いのがクローゼットや押入れなどになりますが、その場合は適度に空気の入れ替えを行う、湿気対策をするようにしましょう。
卒業アルバムの3つの収納方法
卒業アルバムは高温多湿、直射日光を避けた場所に保管しますが、どのような収納方法が良いのでしょうか。
卒業アルバムの収納方法についてまとめているので参考にしてください。
箱に入れてリビングに収納
家の中で家族の滞在時間がもっとも長いリビングは温度変化が少なく卒業アルバムを収納するには最適な場所です。
あまり多くの収納はできませんが、扉のついたテレビボードや3段ボックスがあればそこに収納するのもおすすめです。中身が見えない箱に入れることで見た目も気になりません。
3段ボックスの場合は目隠しとして布やベニヤ板、コルクボードなどを使うのも良いでしょう。セリアやダイソーなど100均で購入できる材料でDIYする方法もあります。
クローゼットや押入れに入れる
収納ボックスに入れてクローゼットや押入れに保管するのはもはや定番の収納方法です。
普段から使用することの少ない卒業アルバムは奥のほうにしまいがちですが、箱に入れて収納する場合には除湿剤などを利用したり、定期的に風を通して湿気対策を行い、カビの発生を防いでください。
箱や収納ケースを利用する
どの場所に収納する場合も、卒業アルバムそのままではなく箱や収納ケースを利用するようにしましょう。
箱にまとめて収納すれば取り出しやすく、見つけやすいメリットがあります。また、卒業アルバムの数が多い場合には衣装ケースを利用するのもおすすめです。
卒業アルバムをデータ化する収納方法も
近年では卒業アルバムと一緒に学校での様子をDVDなどにデータ化して渡してくれるところも多くなってきました。
また、すでにある卒業アルバム現物をそのまま収納するのではなく、データ化する収納方法もあります。卒業アルバムをデータ化する方法を紹介します。
業者を利用する
現在は卒業アルバム現物を渡すとデータ化してくれる業者もたくさんあります。データ化の方法としてはクラウド納品やDVD・ブルーレイ、USBメモリーなど業者によって様々です。
卒業アルバムだけでなく、これまで保管していた写真もデータ化できるので、収納スペースを節約したい、劣化や紛失に備えてなど色々な理由で思い出をデータ化することも増えています。
DVDやUSBメモリーにすれば収納場所に困ることもありません。卒業アルバムをデータ化する場合にもっともおすすめの方法になるでしょう。プロに依頼することで仕上がりも完璧、安心して任せることができますが、卒業アルバムの数が増えればかなりの費用がかかるので注意してください。
事前に見積りしてもらう、一度にすべてデータ化するのではなくちょっとずつデータ化することもできるので、気になる方は業者に相談してみましょう。
自分でスキャンしてデータ化
「業者依頼はちょっと」という方は自分でスキャンしてデータ化する方法もあります。この方法であれば残したいページなどをじっくりと選別できる、場合によってはそれほど費用がかからないメリットがあります。
データ化したいページや箇所が少しであればコンビニのコピー機でスキャンするのもおすすめです。他にもスキャナーをレンタルする方法もあり、スキャンしたものはパソコンに保存可能になり、いつでも見ることができます。
卒業アルバムをバラす収納方法
卒業アルバムをバラして収納する方法もありますが、この方法は元に戻せないデメリットがあるので注意してください。
しかし捨てるには戸惑うけれど現物でなくても残しておきたいがデータ化は金銭面で難しい、スキャンできないなどの理由であればバラして保管するのもおすすめです。
必要な部分だけを保管
卒業アルバムをバラす収納方法は必要な部分だけを保管できるメリットがあります。自分や仲の良い友達、尊敬している教師が写っている写真は必要だが、知らない人の写真は要らないときに便利です。
特に生徒数の多い大学などでは卒業アルバムに掲載されている半数以上が知らない人、というのも珍しくありません。それなら思い出として残しておきたい箇所だけを切り取り保管しておきましょう。
コンパクトに収納できる
卒業アルバムをバラす収納方法はコンパクトに収納できるのもポイントです。通常の写真サイズに切り取ってしまえばポケットアルバムなどに入れることができ、収納スペースを節約できます。
また、フォトフレームに入れて飾ることも可能になりますが、直射日光が当たらない場所など写真を飾る位置には気をつけましょう。
保管におすすめの箱や収納アイテム・ニトリ
卒業アルバムを収納する際に保管できる箱や収納ケースがあると片付けやすくなるだけでなく、出し入れも簡単にできるので便利です。保管に使う箱や収納ケースは色々なお店で購入できますが、ニトリのおすすめ商品を紹介します。
マルチラックやシェルフ
ニトリにあるマルチラックはスチールラックやシェルフ、プラスチック製のチェストなど色々あります。本棚のようにそのまま並べたり、箱に入れて収納するなど方法は様々、お部屋のインテリアに合わせたタイプを選ぶことができます。
3段ボックス
ニトリの3段ボックスは作りがしっかりしているので重い卒業アルバムでも収納可能で、卒業アルバム以外の小物と一緒にリビングスペースに設置しても違和感のないナチュラルテイストとなっています。
引き出し付きの多段ボックスやシンプルな3段ボックスなど種類も豊富なので好みに合うものを使ってみましょう。
オープン本棚
卒業アルバムだけでなく様々な本を収納できるニトリのオープン本棚は高さ変更が可能、保管するアイテムに合わせて高さを変えることができるため、大きいサイズの卒業アルバムでも簡単に収納できます。本や雑誌だけでなくCDなどを入れるにもおすすめです。
ボックス系
ニトリにはクリアボックスや木材でできたおしゃれなボックスが色々あります。そのまま卒業アルバムを収納して押入れやクローゼットに入れてもOK、3段ボックスやシェルフにも使えます。積み重ね可能なタイプも多いので収納スペースの節約にもなります。
保管におすすめの箱や収納アイテム・無印
シンプルでどんなテイストのお部屋にも合わせやすい無印良品の収納系は、卒業アルバムを保管するためのアイテムとしても抜群です。無印のお店だけでなく、Amazonや楽天市場などのネットショッピングでも購入できます。
ポリプロピレン頑丈収納ボックス
シンプルな収納ボックスはフタと取っ手付きで重ねて収納も可能、卒業アルバムの保管アイテムとしても右手ですが、しっかりとフタが閉まって耐久性があるので屋外の収納にも適しています。
アウトドアにも適した耐久性は大人が乗っても大丈夫なほど頑丈で、重さのある卒業アルバム収納にもおすすめです。
ファイルボックス
無印にはサイズや素材など様々な種類のファイルボックスがあります。耐荷重5kgやフタ付き(別売り)、角がカットされているものなど用途に合わせて使い分けることもできます。
そのまま押入れやクローゼットに収納したり、仕切りのない棚の上などに設置可能、もちろんそのまま本棚に入れてもOKです。
パルプボードボックス
種類豊富なパルプボードボックスは段数やサイズが多く、キャスター付きにすれば移動も楽にできます。別売りで追加棚やスタッキングシェルフもあり、縦横どちらでも使えるのでお部屋のインテリアに合わせた設置も可能です。
上記で紹介したファイルボックスとの組み合わせもできるので、サイズ違いの卒業アルバムもきれいに整頓してリビングに置いても違和感がありません。
フィルムアルバム
卒業アルバムをバラして収納するなら高透明フィルムのフィルムアルバムが最適、2段・3段や3冊組など種類も多く、収納枚数に合わせて選ぶことができます。
透明度が高いので写真を収納してもきれいに見え、シンプルな無地のアルバムなので表紙をオリジナルデザインにすることも可能です。
保管におすすめの箱や収納アイテム・ダイソー
お手軽に収納アイテムを買うならダイソーの商品も良いでしょう。ダイソーには様々な種類・サイズの収納アイテムがあり、どれもリーズナブルな価格なのですぐにでも卒業アルバムを片付けたいときにも便利です。
フォトアルバム
バラした卒業アルバムの保管に便利なダイソーのフォトアルバムは、サイズやデザインなど種類豊富で使いやすくなっています。
写真が見やすい無印風の高透明フィルムのフォトアルバムだけでなくモノトーンやアンティークデザイン、折り曲げることでスタンド型になるものなど、用途に合わせて選別できます。
ポケットタイプだけでなく粘着タイプもあり、写真と一緒にカードや一言コメントを書いたメモなども挟めるのもおすすめです。また、写真を入れる台紙が増やせる2リングアルバムもあります。
フタ付き収納ボックス
フタ付き収納ボックスは押入れやクローゼットにおすすめの収納アイテム、フタがあるのでホコリが溜まりにくく、同じ種類であれば積み重ねも可能です。
シンプルな箱が多く、サイズやカラーも豊富なのでインテリアとしてそのままリビングにあっても違和感がありません。
ファイルスタンド・ファイルボックス
本棚や3段ボックスに保管するときに便利なファイルスタンド・ファイルボックスもダイソーならリーズナブルな価格で購入できます。
卒業アルバムのサイズに合ったサイズ選びもでき、別売りの連結パーツと合わせれば隙間なく収納できて便利です。
カタログ・メニュースタンド
フォトブックを開いた状態で立て掛けできる、見せる収納としておすすめなのがカタログ・メニュースタンドです。
バラした卒業アルバムをフォトアルバムに保管する場合に便利なアイテム、閉じた状態もOKで好きなページを日替わりで飾れるので自室やリビングにも良いでしょう。
トランクルーム・レンタルコンテナを利用した収納方法
家に収納スペースがない、家族が多いので卒業アルバムの数が多い場合にはトランクルーム・レンタルコンテナを利用した収納方法もおすすめです。
トランクルームには屋内・屋外・宅配タイプの3種類がありますが、特におすすめなのが屋内型トランクルームで、屋内型であれば紫外線対策も可能、空調設備が管理されているので卒業アルバムの劣化対策もばっちりです。
卒業アルバム以外も保管できる
トランクルームを利用すれば卒業アルバム以外のアイテムも保管可能、季節モノなど、普段使いしないものをまとめて収納できます。
利用するサービスにもよりますが屋内型トランクルームは0.5帖と省スペースでレンタルできますが、そのスペースなら通常のダンボールが約12個収納できるでしょう。
収納スペースが節約できる
トランクルームはレンタルする部屋の大きさにもよりますが、シーズンオフアイテムやレジャーアイテムなどもまとめて保管できるため、家の収納スペースが節約できるメリットもあります。特に家族が増えたり、一人暮らしの方にはおすすめの収納方法です。
処分することも検討
卒業アルバムは収納するだけでなく、不要と思ったら処分することも検討してみましょう。
何年も見ていない、学生時代にあまり良い思い出がない方などの理由から卒業アルバムを処分する方も一定数いるので、保管ではなく処分を選ぶ方法もあります。
卒業アルバムは基本的に可燃ゴミ
卒業アルバムを処分するときは、各自治体のルールによっても変わりますが基本的には可燃ゴミとして処分することが可能です。
場合によっては資源ゴミ扱いとなるところもあるので、お住いの自治体のサイトか電話などで問い合わせて確認してから処分しましょう。
ゴミとして処分することに戸惑う方は神社などでお焚き上げしてもらうのもおすすめ、事前連絡が必須になるのでしっかりとチェックしておきましょう。
ほとんどの自治体では、家庭で作ったアルバムは可燃ゴミ(燃えるゴミ)として区分しています。アルバムに入っている写真の印刷紙は、新聞紙と同じように資源ゴミとしてはリサイクルできません。しかし卒業アルバムは、市販の本と同じような方法で作られているため、資源ゴミとしての分類が可能です。不用品回収相談所より引用
個人情報はしっかりと削除
処分する場合は個人情報はしっかりと削除してください。特に昔の卒業アルバムには住所録が記載されていることも多く、そのまま処分は避けましょう。
また、住所録がないものでも個人写真なので特定できないようにするのがルールです。個人情報削除は細かく切り刻んだり、個人情報を消すための専用スタンプを利用する、マジックで塗りつぶすなどの方法があります。
処分すれば戻ってこない
卒業アルバムを処分する場合は、二度と戻ってこないことを理解しておきましょう。
通常の写真のように焼き増し・複製ができない卒業アルバムは捨ててしまうと戻らないので、「どうしよう」と悩んでしまう間はキープしておきましょう。
どうしても卒業アルバムが必要な場面になれば、卒業した学校や同級生に連絡すると確認もできます。
【まとめ】卒業アルバムは収納方法に気をつけよう!
卒業アルバムは収納方法を解説してきました。
大切な思い出のつまったものですから、一生涯にわたって持ち続けたいものでもあります。
まとめとしては以下の通りです。
卒業アルバムを捨てるという選択肢もありますが、できることなら一生涯に渡って大切に保管しておきたいものですね。